不登校対応スキルアップ研修会

平成24年8月10日(金)9:30~12:00,笠岡市中央公民館集会室で不登校対応スキルアップ研修会を開催しました。市内小中学校から30名の参加者がありました。

最新の調査結果はまだ発表されていませんが,全国的に見て岡山県がそうであるように,笠岡市の小中学校不登校児童生徒出現率も決して低くありません。本年度になっていっそう,市教委・各学校・関係諸機関が連絡を密に取り合って対応しているところです。

その一環でこのたび,
岡山大学大学院教育学研究科 准教授 藤原敬三先生をお招きして,「不登校児童生徒を出さない・増やさない学校にするために,一人一人ができること,組織で対応すべき事を考えよう-『未然防止』『不登校児童生徒へのアプローチ』の両面から-」というテーマで研修を実施しました。

研修はまず「子どもはなぜ登校しているのか?」という問いから,子どもと学校を結び付ける“ソーシャルボンド”が不登校児童生徒にとっては「全て切れている状態だ」という確認から始まりました。早期対応・早期発見が重要な「初期対応」の話題から,魅力ある学校づくりによって実現する「未然防止」のことまで,様々な統計データ,研究によって得られた理論にもとづいて,丁寧に分かりやすく伝えていただきました。藤原先生は教育相談や学校コンサルテーションを通して豊富な経験を積んでおられるので,お話が具体的で臨場感に充ちていました。さらに,グループで事例検討したり学びの確認をしたりして,参加者一人一人が研修へ積極的に臨むような設計がなされていたことも効果的でした。

「未然防止」のためには,例えば「集団での居場所づくりと集団の絆づくり」「すべての子どもに分かりやすく楽しい授業づくり」「重点化した指導内容と方法の共有による学校種間連携の必要性」などが重要なわけですが,実はこのことは「学力向上」や「問題行動解消」にも同じように効力を発揮する「指導の重点」です。私たちがめざす「自立して共に生きる子ども」の育成を図ることによって,様々な課題が解決できる可能性がある,ということを,本日は藤原先生のお話から再確認しました。

これをきっかけに,藤原先生には今後もたびたびお世話になることも計画中です。事務局としては,参加者が今日の学びを各学校へ持ち帰って一つでも多くの取組を始めていただくよう願っています。


(統括 高橋伸明)