笠岡市防災教育研修会

平成24年8月6日(月)10:00~12:00,笠岡市中央公民館集会室で笠岡市防災教育研修会を開催しました。市内保幼小中を中心に,約100名の参加者がありました。

笠岡市教育委員会では本年度,文部科学省委託「実践的防災教育総合支援事業」を岡山県教育委員会からの再委託により推進します。本事業では,大地震発生時に津波による甚大な被害が想定される金浦中学校区を対象地区に指定し,児童生徒の安全確保推進を目指して,「主体的に行動する態度」を育成するための教育手法や,緊急地震速報等の防災に関する科学技術等を活用した避難行動に係る指導方法の開発・普及を行うことを目的としています。

こうした取組の一環で本研修会は開催しました。講師には,兵庫県立大学環境人間学部准教授  木村玲欧先生をお招きしました(木村先生のWebサイトはこちらです)。「笠岡市の防災教育への提言 ~大地震・津波に備えて取り組まなければならない防災教育とは~」という演題でのご講演は,まだまだ記憶に新しい東日本大震災からの教訓の話題に始まり,「なぜ防災を教育現場で取り上げる必要があるのか」「先例を知り自分たちに生かす」「私たちの置かれている状況を知る」「適切な知識を蓄える」「対応の大切さを知る」「自助によって助かる・助けられる体制をとる」「訓練・教育の大切さを知る」という流れで進みました。

何よりも印象的だったのは,「南海トラフの巨大地震によって発生する津波は,笠岡には地震発生後,2時間半程度で到達すると予想されています。2時間半も時間があるのです。そうである以上,もし笠岡の人が津波によって一人でも命を落とすようなことがあったとしたら,それは間違いなく,“天災”ではなく“人災”だということを忘れないでください。」というお話です。あらゆる状況を想定して,各学校が作っている防災マニュアルを,今後繰り返し修正していく必要があります。「マニュアルは作ることが目的ではない。作った後に点検するためにあるのだ。」ともおっしゃっていました。参加者にこれまでの認識を「もっと高めなければ!」と感じさせる,説得力のある言葉でした。

木村先生には御多忙な中,笠岡市までお越しいただき,本当に分かりやすいお話をしていただきました。数日前には北京にいらっしゃったのですが,合間を縫って出先で資料をお作りいただき,送付もしていただきました。

参加者は各学校園に今回の学びを持ち帰って,それぞれの防災教育に係る計画を見直すこととなります。木村先生には,今後も引き続き笠岡市の防災教育に対してご指導いただければ幸いに存じます。

(統括 高橋伸明)