平成26年度若手教員パワーアップ研修会1 ~授業づくり編~

平成24年度から毎年開催している,35歳以下悉皆の標記研修会へ,今年度は小牧市立小牧中学校玉置崇校長先生をお招きしました。市外からの4名を含む72名の参加者がありました。玉置先生には1日「ほぼ丸投げ」で研修会の進行をお願いしてしまいました。先生ご自身のご要望でもあったとはいえ,事務局として甘えてしまって申し訳なかったわけですが,おかげをもちまして本当に充実した研修会となりました。
 
研修全体の主なプログラムは
  1. 話,模擬授業,授業ビデオ鑑賞「よりよい授業を創るための玉置流大原則」
  2. 講話,授業ビデオ鑑賞,グループによる授業検討,発表「3+1(スリープラスワン)による授業検討法を学ぶ」
  3. 講話,模擬授業,授業ビデオ鑑賞「よりよい道徳授業の創り方を学ぶ」
でした。午前に1。午後から2,3。参加者の満足度が極めて高かったことは申すまでもありませんが,午前中に学んだ「大原則」が午後からの授業検討や模擬授業の理論的な背景となっていることに,まずは研修デザインのすばらしさを感じました。つまり,玉置流大原則として紹介された(以下全部は話されませんでしたが)
 
・ものわかりの悪い教師になれ
・挙手指名方式をやめよ
・表情発言を積極的にさせよ
・発問後の教師の視線を意識せよ
・ノードに再現させよ
・生徒が出力する場面を増やせ
・エレベータートークをさせよ
・教科書の行間をうめよ
・神様は耳元でささやかない
・生徒は授業を受けるプロであることを忘れるな
・「なるほど!(体の向きを変えて)どう?」方式
・〇×方式で追い込め
 
等の要素が,実際の授業検討で話題になり,玉置先生ご自身による道徳の時間の模擬授業によって具現化されていたこと。参加者が納得することの連続だったのは,この点にも起因していると感じました。
 
「落語家」でもある玉置先生のお話にはメリハリもあり,また何よりも授業を大事に考えるというご姿勢に迫力もあり,さらにはすべての子どもの成長のために日々尽力されているという覚悟にもあふれ,…。構成だけでなく内容的なすばらしさ・お人柄にも参加者はどんどん引き込まれていった1日でした。
 
私が最も「迫力」を感じたお話は,数学の神様・馬場先生(元 一宮市教育委員会教育長)の指導助言にかかるエピソードでした。30代の頃にご自身も指導助言者として参加したある中学校の公開授業・授業検討会での出来事ですが,学習意欲が感じられない・“金髪”の男の子に授業中一言も声を掛けなかった授業者に対して,「あんたはねえ,もう教師を辞めなさい!…。」と参加者の面前で厳しく言い放った馬場先生の指導助言の「再現」。すべての子どもにきちんと活動をさせることの難しさを常日頃実感している若い先生方には,心に響く・自らに置き換えて反省させられるメッセージでした。私共はこの夏,あちこちの学校で「かくれたカリキュラム」の話をしていますが,それは本市にも様々な課題があるという認識からです。玉置先生のメッセージの数々は「かくれたカリキュラム」を退治しましょう,というお話でもありました。笠岡市の学校教育の現状・課題に見事にフィットした内容でした。
 
佐藤正寿先生,野中信行先生にも「2年間」を一区切りでお願いして来ていただきました。玉置先生にも,ぜひ来年度もお越しいただきたいと願っております。御多忙な中,貴重な時間を笠岡市のために割いてくださった玉置先生に,心より感謝申し上げます。
 
玉置先生がおっしゃった「伸びる教師の条件 1)素直であること 2)勉強が好きなこと 3)プラス思考ができること」を胸に,若手もベテランも今後さらに頑張ってまいります。